黒河道 初挑戦の記録
偶然ですが、三谷坂、町石道、京大阪道と徐々に西から東の道へと進んできて、次は黒河道です。
目次
- 黒河道の概要
- 今回のルート概要
- 定福寺
- 案内標識その1
- 案内標識その2
- 道標その3
- 分かれ道(注意その1)
- 道標その4
- 明神ヶ田和の分岐
- 道標その6
- 道標その7
- 小川沿いの道
- 道標その8
- 滝
- 険しい山道が続く
- 道標その10
- 分かれ道(注意その2)
- 玉川峡
- 分かれ道(注意その3)
- 道標その12
- 石垣沿いの道
- 分かれ道(注意その4)
- つづら折れの上り坂
- 道標その13
- 道標その14
- 広葉樹林
- 分かれ道
- 道標その15
- 夏のカオリ
- 分かれ道(注意その5)
- 道標その16
- 道標その17
- 道標その18
- 分かれ道(注意その6)
- 分かれ道(注意その7)
- 道標その19
- くどやま森の童話館(旧久保小学校)
- 道標その20
- 道標その21
- カモシカ
- 道標その22
- 道標その23
- 案内標識(分かれ道)
- 道標その24
- 道標その25
- 粉播峠(子継地蔵)
- 道標その26
- 気根
- 一本杉
- 転軸山への登り口
- 転軸山山頂
- 高野山中之橋霊園入口
- 高野町鶯谷倉庫
- 分かれ道(注意その8)
- 黒河口
- 本日の山歩きデータ
- ルートの感想(黒河道)
黒河道の概要
黒河道は橋本から高野山への近道とされ、橋本市賢堂から高野山の千手院谷に至る参詣道。平成28年世界遺産に追加登録されました。
今回のルート概要
紀の川左岸の定福寺を出発して、明神ヶ田和、玉川峡(市平橋)、くどやま森の童話館、粉播峠、一本杉を通って黒河口から高野山へ入ります。
定福寺
本日1つ目のスタンプ設置場所。
写真に写っている階段を登って右手にあるお堂の軒下にスタンプ箱が置かれています。
案内標識その1
定福寺から坂道を少し上がると右手に案内標識が見えてきます。
黒河道…いきなり細くなります。
どんな険しい道になるのかと心配しながら進みます。ところが、急な上り坂を少し歩くと舗装された道に出ました。
案内標識その2
舗装された道を歩いて行くと道標が右手に見えてきました。
柿の木のトンネル。
町石道も柿の木畑から始まりましたが、黒河道も。さすがは柿の出荷量日本一の和歌山県。
道標その3
道標とノボリを頼りに歩いて行きます。
この後、細い山道に入って行きます。
細い山道から出て左に進むと舗装された道路にぶつかり、案内標識があります。
右手の明神ヶ田和へ向かいます。
トイレが置いてあります。傍らには「世界遺産 黒河道」のノボリ。次のトイレポイントは市平橋です。
すぐに細い山道へのお誘いが…。案内標識とノボリが立っています。
分かれ道(注意その1)
細い山道を進んで行くと辿り着く先がこんな感じに。草が生い茂っていてどうも道らしくない気が…。
案内標識はあるのですが、棚田の畦道を行けば良いのか悩みました。
とりあえず左手の坂を道なりに棚田の畦道を進みます。
道標その4
鳥のさえずりが聞こえてくる中、草むらを進むと道標が!
案内標識が左手の急な方の坂を上れと…。
道というよりも単なる大雨時の水ミチでは?と思わず疑ってしまう場所を進みます。
雑木林の中を森林浴を楽しみつつ5分ほど歩くと突然、急な崖で道が終わります。
リラックスモードから切り替えて滑らないように注意しながら下ります。
案の定、岩が濡れていて滑りました。路面も濡れています。
明神ヶ田和までは舗装された道路。
明神ヶ田和
ノボリと民家が見えてきました。
明神ヶ田和の分岐
案内板がありますので、道に迷うことはないかと。
左手を見るとノボリが…。
道標その6
コンクリート舗装された急な下り坂が見えています。
道標その7
ひたすらコンクリート舗装…。
京大阪道の舗装路ばかりという光景が繰り返されるのか?
小川沿いの道
先程の心配は杞憂に終わりました。
明神ヶ田和の分岐から歩くこと10分ほどでコンクリート舗装された道は終わり、地道に入ります。
川底の黒い岩の上を水が流れて行きます。
途中、丸太橋を何度か渡りつつ川沿いの道を進みます。
道標その8
あると安心(笑)道標です。
この辺りは基本的に分かれ道は無いのですが。
滝
振り返って撮った写真。
滝を落ちる水音が心地よく山肌に響きます。
道は結構細いので注意が必要です。
険しい山道が続く
川沿いの道を下りきると上り下りを繰り返しながら少しずつ標高を上げて行きます。
道は町石道と比べて狭く、踏み外すと崖の下へ。
道標その10
杉檜林が終わり、広葉樹の林へ。
夏を感じさせる樹々の緑と空の青さ。
山歩き、気持ちいいなぁとつくづく思う瞬間です。
分かれ道(注意その2)
地道を歩くこと約30分、一旦舗装された道路に出ます。地道からそのまま真っ直ぐ歩いて行きそうになりますが、立ち止まって地図を確認。右折が正解でした(汗)
振り返って撮った写真、右に写っている細い山道を歩いてきました。
市平橋の右岸側。トイレあり。
案内標識があります。左 久保小学校。
玉川峡
橋の上で少し休憩。
道標その11
橋を渡ってすぐのところにひっそりと道標が立っています。
道は再びコンクリート舗装された坂道に。
10分ほど上ってきたでしょうか。集落の気配がしてきます。
分かれ道(注意その3)
ここの分かれ道は少し見落としやすいので、注意が必要。
左手にある黒河道と書かれた板の矢印はほぼ消え、右手にある道標その12は錆びたトタン板や石垣と、案内標識はブルーシートやプラかごと同化しています(涙)
道標その12
さらに立ち止まった後も困難は続きます...。
案内標識は「久保小学校は右」と示していますが、道らしき道はなくよそ様の敷地に入っていくような通路?です。
石垣の下に何やら白い案内板があります。
恐る恐る進みます。
石垣沿いの道
通路?も少し進むと直進は柿畑。
先程の案内板によれば石垣沿いに左折して進むのが正解のようですが、自信が持てません。
あまりにも他所様の敷地感が強い…。
引き返す覚悟で進んでみます。
案内板に書かれていた柵が見えてきました。
柵を開けて山へ入って行きます。閉めるのをお忘れなく。
右手に「黒河道」の案内板が。
分かれ道(注意その4)
一見左の方が道は良さそうですが、真っ直ぐとなると右の草むらか…?などと思いつつ右手の道に進みます。
草むらの向こうはこんな感じでした。
何とも不安…。
すぐに上りになります。
少し上った先に案内板に書かれていた神社がありました。戻らなくて良いことが分かりホッとします。
つづら折れの上り坂
ホッとしたのも束の間、つづら折れの急な上りになります。
道標その13
杉檜林の中をひたすら、上ります。
こんな所で道を間違えたらダメージが大きすぎます。案内板さまさまです。
道標その14
この辺りまで来ると上りは終わり、ほぼ尾根に沿った道になります。
広葉樹林
きつい上り坂の後のご褒美(笑)
分かれ道
広葉樹林の中を進んで行くと開けた空間が現れます。戦場田和(せんばたわ)です。
道標その15
久保小学校を目指します。あと2.1km。
夏のカオリ
樹々の緑と空の青さに見惚れつつ、
草の生い茂る畦道を進みます。
分かれ道(注意その5)
調子に乗って進んでいて見落とすところでした。
分かれ道の真ん中の木に白い案内板があります。
真っ直ぐ行くと北又、右が黒河道。
草むらに道らしき痕跡。
他にも道はないかと周囲を見廻したものの、この痕跡しかありません(汗)
恐る恐る進みます。
丸木橋…道であることは間違いないようですが…不安。
少し進むと気持ちのいい山道になりました。
どこへ続く道なのか…。
道標その16
間違いなく黒河道でした(笑)
安心して進めます。
道標その17
鳥のさえずりが聞こえてくる中、樹々の緑を楽しみながら進みます。
道標その18
若干の上り下りはありますが、尾根に沿って進むので快適です。
分かれ道(注意その6)
山の中に民家がぽつねんと建っています。
この分かれ道は右手に曲がって進みます。
左へ進むと北又です。
右手に曲がったところ。
コンクリート舗装された坂を上ります。
分かれ道(注意その7)
上りきったところは三叉路に。
どちらが正解なのか?さっぱり分かりません(汗)地図も無く迷子です(笑)
右へ行くと戻ってしまいそうなので、とりあえず左へ進みます。
迷子中に分かれ道…これまた悩ましい。
間違っていた時のためにも写真を撮っておきます。
とりあえず真っ直ぐ右手の道を進みます。
道標その19
迷子状態から解放されました!
道標です。ホッとします。
振り返って撮影。
電柱に案内板がありますが…
下りの場合、気を付けないと左のコンクリート舗装された道を行ってしまいそうです。
フェンスと電柱の間の道が先ほど歩いてきた黒河道です。
くどやま森の童話館(旧久保小学校)
本日2つ目にして最後のスタンプポイント(久保田和の地蔵)です。
写真の真ん中あたりに写っている箱にスタンプがあります。
くどやま森の童話館
玄関の方へ歩いていくと「お上がりください。」と声を掛けられ、せっかくなので上がらせていただきました。
木の校舎がきれいに改装され童話館として運営されています。
昨年10月にオープンし、地元の方が交代で世話されていて土日はだいたい開いているとのこと。
校舎の玄関。
校庭の桜越しの校舎。
立派な桜の木です。
桜の花の咲く時期に来るとさらに良さげです。
分かれ道の角に案内標識。
右 3.8km 粉播峠・粉播地蔵 と書かれています。
気合いを入れ直して歩き始めます。
道標その20
あると安心、道標…。
子継峠と書かれた案内板も所々に立っています。粉播峠=子継峠。
上り坂が続きます。
道標その21
急な上り坂が続きます。
カモシカ
非常に分かりづらいですが、写真真ん中にカモシカ。木の影で見事に背景と同化しています。
こちらを見て立っているのですが。
道標その22
まだ急な上り坂が続きます。
道標その23
上りの勾配が少し緩くなってきました。
案内標識(分かれ道)
案内標識には左が奥之院と書かれています。
粉播峠はいずこへ?
道標その24
道標があるので道は間違っていない様子。
道標その25
杉檜林をひたすら尾根に沿って進みます。
場所によって道幅が狭く注意が必要です。
苔むした切り株、苔の緑が景色に彩りとなって映えます。
粉播峠(子継地蔵)
粉播峠の頂上です。
黒河道の案内標識が子継地蔵の左に立っています。
振り返って撮影した写真です。
右下の案内標識は女人道のもの。
その後ろに黒河道の案内板。
道標その26
この道標が最後の1本でした。
ここから下り坂になります。
ちょうど昼時になったので、昼食。
気根
粉播峠を下りきると小川沿いの道を歩きます。
小川のせせらぎと小鳥のさえずりが心地よい空間です。
小川が湿地のようになった所では気根が見られます。
一本杉
進む先にアスファルト舗装された道が見えてきました。
少し振り返ると大きくて立派な杉が見えます。
アスファルト舗装の道を右手に折れて進みます。
転軸山への登り口
このまま真っ直ぐ行くのが黒河道のようですが、そうとは露知らずアスファルト舗装された道を行くよりも地道が歩きたいyamaAsobiです。左手の道、転軸山へ吸い寄せられてしまいました(笑)
急な上り坂です。
転軸山山頂
山頂には祠。
下りも急です。
分かれ道が現れました。
真っ直ぐ下るか左へ行くか、全くもって分かりません(笑)
女人道の案内標識に従って左へ進みます。
アスファルト舗装された道に突き当たりました。
案内標識には 不動坂口女人道 2.5kmと書かれています。
はてな?黒河口はいずこへ?と迷子になってしまいました。
左はこんな感じです。
転軸山を戻るのも大変なので、とりあえず高野山へ入ることを優先して進みます。
高野山中之橋霊園入口
ここを入って行けば奥之院への近道かな?などと思いつつ…。
ひたすらアスファルト舗装された道を歩きます。
高野町鶯谷倉庫
入口のドアに案内標識。
この先で左折する必要があるようです。
ただ、すぐに左折するのか、1.7km進んで左折するのか悩んでしまいました(笑)
分かれ道(注意その8)
鶯谷倉庫から1つ目の分かれ道です。
ここを左折しました。左折すると先の方に赤いものが見えます。
先の方に見えていた赤いものはお店のヒサシと自販機でした。
さらに進むと分かれ道が見えてきます。
女人道の案内標識がカーブミラーと仲良く並んでいます。
突き当たりを左折しました。
黒河口
坂道を上りきる手前で発見!
黒河口の案内板です。
※後日、地図で確認したところ転軸山は黒河道ではないものの、残りの部分は女人道と重複しているようです。黒河道を歩きたい方は転軸山に登らず、舗装路を真っ直ぐ進んでください。
本日の山歩きデータ
出発時刻 7:27(定福寺)
到着時刻 13:33(高野山黒河口)
所要時間 6時間6分(休憩約1時間)
概算距離 約18km
・定福寺→明神ヶ田和→市平橋→久保田和の地蔵→粉播峠→一本杉→黒河口
ルート最寄り駅
・途中地点 なし
ルートの感想(黒河道)
川のせせらぎや広葉樹林の中を歩く区間が比較的多くありますので、山歩きをしたい方には町石道よりオススメです。
ただ、町石道に比べて道を間違いやすい地点が多いことと、上り下りがきついので注意が必要です。